今回は川崎にある「池上町」と呼ばれる地区のレポートです。
ここはネット上ではかなり前からディープスポットとして知られています。
なんでも住居の一部が近隣企業の土地に無断で建てられている不法占拠状態になっており、そのせいで開発などが進まないなんていう話があります。
個人的にはこの問題に関しては詳細を知らないし双方の言い分もわからないので特に深入りするつもりはないのですが、そういった事情で開発が進んでいないのであれば、趣のある風景が見れるのではないかと思い行ってみました。
※今回の散策は動画撮影をメインにしているため、当サイトに載せてある写真は全て動画からの切り抜きとなっています。元動画の方が高画質かつ様子も伝わるかと思うので見てもらえればと思います。
浜川崎駅からすでにワクワク感が半端ない景色
今回の池上町は南武線の最果て駅である浜川崎から歩いて10分ほどのところにあります。
浜川崎という駅はこれまでメディアなどでも全く聞いたことがなかったのですが、降りた瞬間にその光景にまず圧倒されました。
工業地帯ではこうした景色があるとは聞いていたものの、実際に目にするのは初めて、それもこの規模のものを目にするのは初めてだったため、まず駅に降りた瞬間に新鮮な経験をすることができました。
この強烈な「工業地帯」の光景を見ながら池上町へと歩いていく途中にも、普通の街中では見られない刺激的な光景があり、かなり街の空気感としては異質なものがあります。
写真や動画には残していませんが、池上町まで至る道路にはホームレス生活をしている方々の住居がかなりの数あり、色々と考えされられる光景でもありました。
池上町、どの辺が不法占拠なのか不明だが、「路地裏力」は過去最大級のスポット
10分ほど道路を歩くと池上町につきます。浜川崎方面からくると釣船屋さんが目に入るのでそちらが目印です。そこから池上町に入ることができます。
で、実際に池上町を歩いてみると、いたって普通の地域なので噂されている不法占拠がどうのこうのみたいなものは一見感じないのですが、それらの問題が影響してか古い建物が現存していたり、私道なのか境界があいまいな道が多々あり、カオスな路地裏的空間が醸成されていて、個人的には来てよかったと思える刺激的なスポットとなりました。
特に道の複雑さ、境界のあいまいさはこれまでいくつもの路地裏的空間を歩いてきましたが、過去最強クラスにカオスさを感じられるものになっており、本当に刺激的な散歩ができました。
再建築不可であろう狭い路地からいくつもの家への通路が派生し、そのどれもが現在も生活している様子が感じられるものになっており、ちょっと並みの街では得られない興奮を得ることができます。
個人的には昼間だけでなく夜も行ってみたいところなのですが、さすがに私有地との境界線が近すぎる・わからなすぎることから、夜は色々と疑われてご迷惑をおかけしそうで行けません。
色々とポジティブではない噂がある場所ではありますが、そんなものは関係なく路地空間としてはこれ以上ないレベルの面白さではあったので、行ってみてよかった場所でした。
地味に野良猫地域でもあるので、路地裏+猫の写真を撮りたい人なんかにも良いスポットかもしれません。
とにかくそのカオスな路地裏力は、これまでいろいろなところを歩いてきましたが、最強クラスのものになっており、ただただ歩いているだけで楽しい路地空間でした。