公園散策

府中・郷土の森公園で彼岸花/曼珠沙華祭りを見に行ったらそれ以外も楽しめた件

都内西部・多摩地域では彼岸花/曼珠沙華の名所的なところは少なく、埼玉などに遠征に行かないと「群生地」と呼べるようなところには行けないのですが、

そうした中で府中市の郷土の森公園(郷土の森博物館)では毎年曼珠沙華まつりを行うほどに彼岸花が咲いているため、多摩地域においても彼岸花を楽しめるスポットとして今回は郷土の森公園について紹介をしていこうと思います。

郷土の森公園の先にある「郷土の森博物館」敷地内で曼珠沙華まつりを実施

府中市の郷土の森公園では毎年9月10日前後から10月1日まで曼珠沙華まつりが実施されます。

郷土の森公園は最寄り駅と呼べるところがなく、府中本町駅か是政駅から距離のあるものになっています。

徒歩で向かう場合には是政駅からが近いでしょうか。基本はバスで分倍河原駅から向かうのが一番楽になるかと思います。

郷土の森公園自体は地図で見ると狭いものの、その先の郷土の森博物館の敷地内が彼岸花の群生地となるため、結構しっかり歩くものになります。

郷土の森博物館は入場料300円。府中市民でそれを証明する運転免許証などがあれば入場料は半額となります。

彼岸花の見ごろは毎年9月20日ごろ、群生地は敷地内に3ヶ所

郷土の森公園や博物館の紹介を行う前にまずは彼岸花の各種話題をまとめます。

郷土の森公園の彼岸花の見ごろは毎年「9月20日前後」と訪問した際に職員のお姉さんが言っていました。曼珠沙華まつり自体はそれより前に行われるものの、基本は20日ごろでないと咲いていないことが多いとのことです。

実際今回一部の写真は9月12日に訪問したものになりますが、まだまだ芽の出始めや蕾の状態のものが多く、見ごろとは言えないものになっています。

彼岸花の咲く様子は9月20日以降に改めて訪問し、その様子を追記としてお伝えしようと思います。

郷土の森博物館の敷地内で彼岸花が集中して咲いているのは主に3ヶ所です。

施設内の地図にも書かれているヒガンバナのエリアの他に、その奥と手前の2ヶ所の梅園に彼岸花が集中して咲いています。

他にも敷地内には群生とは言えないレベルなものの点在して多く咲いている(芽が出ている)ので、郷土の森博物館全体で彼岸花を楽しめる環境となっています。

以下では郷土の森博物館で確認できた彼岸花の様子をレポートしていきます。

萩のトンネル・田んぼ周辺エリア(9月12日時)

大階段上梅園エリア

その他園内の様子

追記:9月21日の様子

野川公園など近郊で彼岸花が咲き始めたので9月21日に再び郷土の森博物館に訪れてみました。

例年の見ごろと重なり、やはり20日前後からしっかりと多くの彼岸花が咲き乱れておりかなり見ごたえのあるものになっています。

旧郵便局裏

萩のトンネル・田んぼエリア

大階段上梅園エリア

9日ほど前の様子とは異なり、かなりの数開花しており見ごたえは抜群のものになっています。

特に階段上の梅園エリアではかなり密集した形で彼岸花が咲いているポイントがあり、そちらの迫力はかなりのものを感じられます。

高麗の巾着田ほどとはなりませんが、それでも都内西部でここまでしっかりと彼岸花が咲き誇る環境は珍しいため、多摩地域で彼岸花を見たいのであればこちらの郷土の森博物館はおすすめできるスポットと言えそうです。

彼岸花だけでなく博物館全体が楽しめる環境

府中郷土の森博物館は彼岸花目的で今回訪問しましたが、実際に足を運んでみると彼岸花以外にも楽しめるポイントが多く、結構気に入った公園・博物館となったので、ここからは彼岸花以外の公園内のポイントを紹介していこうと思います。

1人で行っても家族や子供連れで行っても楽しめるエリアになっているので、その辺りを紹介出来たらと思います。

郷土の森公園はゴーカートや無料釣り堀があって楽しめる

まず郷土の森博物館に入る前のエリアに存在する郷土の森公園についてを見ていきます。

ここにはバス停や体育館の他、子供が遊べるゴーカートエリアや交通マナーを学べる交通公園、それに事前予約が必要なもののプールも利用できます。

芝生公園や綺麗ではないものの水辺もあるため、広くないながらも楽しめるスポットが揃っています。

特に個人的に気になったのは釣り堀の存在です。

無料で利用できた上に、特定の時間帯では竿も餌も無料で貸し出してくれるというかなり良い環境ができています。

リール付きの竿は使えないために基本はフナ釣り装備が必要になりますが、それがあれば朝から無料で釣りを楽しめる環境ができていて個人的に良いところを見つけた感があります。

遊べる施設が揃った公園となっているので、彼岸花以外の目的でもこの公園にはくる価値があるといえるでしょう。

郷土の森博物館は古い建物や各種自然、それに遊べる水辺と広場揃って充実の環境

郷土の森公園から入園料を払って郷土の森博物館に入ると、彼岸花以外にも見所や楽しめるところがあって予想外に満足度が高かったです。

郷土の森博物館では古い建築物を移設・再現した建物が複数あり、その中に入って細部を見学することができます。

府中の古い小学校や郵便局や役場庁舎、商店のである旧島田住宅、それに茶室やさらに古い時代の建物といったところが複数あります。

特に小学校は中に入れた上に当時の教科書や机、教室の様子といったところが保存されており、かなり趣のある建物になっていてここは見学する価値があります。

古い役場や商店といったところも建物内に入れて、雰囲気的には江戸東京たてもの園に近いものが出来ています。

ふるさと体験館のような建物だけでなく古い暮らしの様式といったところが学べるスポットもあります。

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これらの古い建物の数々が結構見所のあるものになっており、まずこちらが彼岸花以外にも楽しめるポイントです。

さらに博物館敷地内南東側には子供たちが楽しめる広いエリアも用意されています。

芝生エリアと水遊びの池というわかりやすい自然アスレチックが用意されており、特に夏場は楽しめるポイントとなりそうです。

池はしっかりと整備されている上、施設側がゴムボールを大量に放流しているためそちらで色々と遊ぶことができるようになっています。

また自然環境といったところ彼岸花以外もしっかり用意されており、府中市お馴染みのけやき通りや田んぼや畑・水車小屋といったものがセットになった農村再現エリア、それに萩のトンネルやアジサイ通り、整備された小池に広い梅園と季節を通じて楽しめる自然があります。

売店も揃っており色々食べてみたく、令和6年夏以降にはプラネタリウムが再開

あとは館内館外に食事をできるところが揃っている点もポイント高いです。

郷土の森公園側の観光物産館の方では地元の野菜や府中関連のグッズが売っている他、「ことみ食堂」と呼ばれる小さな食事処があります。

また郷土の森博物館内にはこの時改修中の本館以外にもカフェ「美蔵」やアイスなどが売っている売店、そしてやすらぎ亭内で土日に営業している天下一ラーメンといったところが利用できます。

個人的には「美蔵」の武蔵野うどん系の地粉うどんや価格が安くて土日限定というのが気になる天下一ラーメンは食べてみたいところです。

食事処が複数あって選べて、どれも美味しそうなところもこの郷土の森博物館の魅力になりそうです。

また博物館本館といったところも本来は営業しており、こちらも見て回るには面白そうなのですが令和5年9月から10ヶ月ほど休館するとのことでこの時は楽しむことはできませんでした。

プラネタリウムも用意されているということで行ってみたかったのですが、残念ながらこちらは2024年以降ということになりそうです。

今回は彼岸花目的で足を運んでみたのですが、予想以上に楽しめるスポットが複数用意されているエリアということを知り、もう少し早く来て色々とじっくり楽しみたかったという思いがあります。

彼岸花目的で来るのはもちろんいいですが、余裕があればそれだけでなく全体を楽しめるように多くの時間を割ける状態で来てもらえたらいい経験になるかと思います。

かなり面白い公園および博物館エリアとなっているので、割引の利く府中市民の方は1度は行ってみておくのはいいでしょう。