岐阜

岐阜県・飛騨金山の筋骨めぐりを見てきた

岐阜県の金山市にある、あまり目立たないけど一部の廃墟や路地裏的スポット好きの人にはめちゃくちゃ刺さる観光地(?)である『筋骨めぐり』をしてきたので今回はそちらのレポートをしたいと思います。

インスタ映えどころか普通に写真集に載せられるような風景が広がっている素晴らしいスポットなので、愛知や岐阜周辺に旅行の際にはこちらを巡る旅程にいれてみていいかもしれません。

※今回の散策は動画撮影をメインにしているため、当サイトに載せてある写真は全て動画からの切り抜きとなっています。元動画の方が高画質かつ様子も伝わるかと思うので見てもらえればと思います。

迷路のようで街並みも独特、歩いていてワクワクするスポット

筋骨めぐりができるスポットは岐阜県の高山本線の飛騨金山駅から歩いて10分前後のところにあります。

電車の時間や注意点といったところは後で説明するとして、まずはどのような場所であるかを写真と共に見てもらえればと思います。

古い家々の路地裏に感じられる「カオス」さ、といったところに刺激を受ける人間にはたまらない空間であるのを感じてもらえるかと思います。

飛騨金山駅から数分ほど歩くと金山橋というところがあるのですが、それを渡った先に各家々の間の路地に至れる道といったものが増え「筋骨めぐり」ができるスポットが出てきます。

道なのか家の敷地内なのかその境界があいまいな路地裏的空間が現れ、本当に歩いていてワクワクさせられるエリアが広がっています。

特に水路周りの光景は圧巻で、ちょっと他ではお目にかかれない空間で圧倒されます。その光景は日本では普段見られないような海外のバラックのようなものになっており、ゲームのダンジョン的な建物の構造に興奮させられるものになっています。

またいくつかの場所に飲める清水といったものもあります。こうした街中に飲み水が湧いているというのは中々珍しいですし、その清水周りの様相といったところも趣のあるものになっています。

大通り側も街並みとして古い建物が残されており、宿場町的な雰囲気があってこちらも楽しめます。こうした街並みから一歩路地に入ると今回の「筋骨めぐり」スポットに出くわす、というのは体験としてかなり良いです。

決して広い範囲でこうした景色が広がるわけではありませんが、濃密な体験ができるのは間違いないでしょう。

探索は夜と朝の2度行いましたが、意外にもこの筋骨めぐりができる周辺の家々に人がおらず生活感といったものが多くなく、夜は家の明かりが少なく街灯が頼りになりがちな状況です。

筋骨めぐりの特に水路周辺は、一部で水路から1メートル以上の段差があるのに柵がなかったりするため、夜に探索をすると明かりの無さから普通に危険な状態になってしまっているため、正直夜の探索はオススメできません。

一応夜の探索自体は楽しかったし映える場面も撮れたのですが、ちょっと人にオススメするには安全性が足らないのは感じました。もしも夜に行ってみようという場合にはその辺りに十分注意をした上で行ってみてください。

筋骨めぐりだけでなく「両面宿儺」ゆかりの地でもある模様

なおこの地域には筋骨めぐり以外にも漫画・呪術廻戦で一躍有名になった「両面宿儺」ゆかりの地となっており、石像が複数ヶ所に置かれています。

特に漫画とのつながりがあるような記述はありませんが、一応記念的なスポットにはなるかと思うので訪ねてみてもいいでしょう。

筋骨めぐりスポットのすぐそばに鎮守山といった小山があり、その頂上に像が置かれています。また少し離れたところにも分祀されるような形で両面宿儺像が供えてあるようなので、そちらも時間があれば見てみるといいでしょう。

楽しい探検スポットではあるが、電車の少なさと時間には注意を

個人的にこの筋骨めぐりに関しては再び訪れたいと思う満足した旅の思い出になりましたが、一方で他の人にオススメする場合には交通の便のところで色々と大変なところがあるのを感じたため、中々手放しでオススメすることが出来ません。

この筋骨めぐりをするにあたっては、

  • 駅前に宿泊施設がほぼ無く、夜の散策には電車の時間に注意したい
  • また電車が運行が中止になった場合などの緊急時の時に宿も他の交通手段も望めない
  • 本数が1時間に1本な上に特急や待ち合わせなどが入る時間帯だと乗車時間が非常に長くなる

といったところは予め確認をしておく必要があるでしょう。

まず単純に飛騨金山駅周辺には個人の喫茶店レベルのお店こそありますが、宿泊施設の類はほぼなく、もしも天候の理由や路線の事故等の理由で電車が使えなくなった場合や夜の終電を逃してしまった場合、かなり厳しい形での立ち往生をしてしまいます。

これだけの珍しい景色なので、雪の日とか夜遅くに写真を撮りたく思うところではありますが、そうした状況で電車が止まって・無くなって帰れなくなった場合に頼れる施設がほとんどないという点は注意が必要です。

飛騨金山駅の天候だけでなく、高山本線が走る下呂方面の天候などを確認したうえで、なるべく時間に余裕を持って晴れた日に向かうようにしてください。

(寒く無ければギリギリ駅で寝れるかもしれない・・・)

また電車の本数が少ないのはもちろんですが、時間帯によっては特急待ち合わせや対向電車待ち合わせのために何十分と駅で停車する車両があるため、別の時間帯では30分程度で近くのハブ駅である美濃太田駅から着いたのに別の時間帯では1時間半ぐらいのゆっくりしたペースで帰ることになる可能性もあるため、そちらも注意をして時間に余裕を持って旅程を組む必要があるかと思われます。

ただこの辺りを注意しながら時間やいざという時の予算なんかに余裕を持てるのであれば、オススメできるスポットになるのは間違いないので、ぜひ「筋骨めぐり」を愛知県や岐阜県の旅行の一つの過程に加えてみてください。

この筋骨めぐりだけでなく、下呂方面の観光含めればかなり満足度の高い旅行ができるかと思います。