NHKで放送されている『ドキュメント72時間』で存在を知った「味園ビル」。
飲食店やキャバレー、宴会場などが集まったビルで、その雰囲気がとても印象的でした。
いつか行きたいと思いながら後回しにしていたのですが、2024年に突如として味園ビルの閉館が決まり飲食店街も全店舗閉店との知らせが舞い込んできたため、サッカー遠征のついでに味園ビルの様子を記憶しておこうと行ってみた記録をここに残しておきます。
※今回の散策は動画撮影をメインにしているため、当サイトに載せてある写真は全て動画からの切り抜きとなっています。元動画の方が高画質かつ様子も伝わるかと思うので見てもらえればと思います。
屋外の螺旋階段から雰囲気が凄い
2024年に訪問した時点で味園ビルは5階の宴会場が20年のコロナ禍に閉鎖されてから営業再開できておらず、4階のホテルフロアも19年に閉店してから利用されていません。
地下1階のキャバレー「ユニバース」が営業していたエリアも2011年で営業を終了しており、訪問時点では2階の飲食店・バーエリアのみがまともに営業している状態です(1階は駐車場。3階はレンタルルームで入れず)。
こちらの味園ビルの2階にはエレベーターの他にも外の螺旋階段から上がることができるのですが、この螺旋階段の雰囲気から色々とエモいです。
幅が広くかなりしっかりとした塗装と造りで中々関東ではお目にかかれない珍しい螺旋階段となっており、この階段を上がっていくだけで高揚感の得られるものになっています。
これから普段とは異なる場所に行くんだ感が強く、このビルが話題になるだけの特別さを持っているところを感じることができます。
海外観光客だらけで通路はごった返す
2階に入るとテレビで見た場所が。
ただこの時はインバウンド需要が凄く、日本人以上に海外からの観光客だらけでアングラな雰囲気はほとんど感じられませんでした。
通路はもちろんお店の中も外国人が多く、閉館前とは思えないぐらいの賑わいを見せていました。
雰囲気としては中央線文化圏や大学のサークル棟のようなモラトリアム感が漂い、個人的には大変好きな部類。お酒が飲めないためにお店に入って楽しむことはできませんが、その場にいるだけで楽しめる雰囲気でとても気に入りました。
いまだに「学園祭」的な祝祭感といった好きな精神年齢のため、こうした空間が存在している間に行けたことは非常に良い体験の1つだと感じています。
味園ビル閉館が24年末とのことなので、ここを体験できる残りの時間は短いですがもしも大阪方面に行く際にはここに立ち寄っておかないと勿体ないです。